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眼中レンズを埋め込んで視力矯正?!

視力回復といえばレーシックが有名ですが、レーシックには近視の強い方(コンタクト度数が-6を越える近視の方)や角膜が薄い方には適用できません。しかしレンズを眼の中にうめこむICL(Implantable Contact Lens)と呼ばれる手術ではそのような人でも裸眼の視力回復させることができます。

古くて新しい技術

眼中レンズはもともと白内障手術で水晶体に埋め込まれるレンズとして使われていました。水晶体はカメラのレンズのように振る舞うので、白内障手術の際に混濁した水晶体を摘出すると、無水晶体で強度の遠視になってしまいます。そこで、そのかわりにレンズを埋め込む手術が開発され、今では白内障患者に盛んに行われている手術法です。その眼中レンズを使って視力を回復させる試みがICLなのです。その観点から、ICLは新しい治療法でなく、安心して受けられることが分かるでしょう。

ICLの素材は安全?

ICLに用いられるレンズはコラマーと呼ばれるHEMA(Hydroxy Ethyl Meth Arcrylate:水酸化エチルメタルクリレート)とコラーゲンを含んだ親水性の柔らかい素材です。このコラマーは生体適合性が高いのが特徴で、長年に渡って眼の中に入れることができます。

また、レーシックと違って角膜を削ることもなく、手術後視力が安定しないといったことも少なく、眼にはほとんど負担のかからない手術法です。国内治験の結果から有効性と安全性が認められ、厚生労働省から認可を受けています。

手術の流れ

まず目薬点眼で麻酔した後、角膜を3mm切開します。この傷は自然に閉じてきれいになりますが、手術後2,3日は風呂や洗顔を控えなくてはなりません。その後、切開したところからレンズを挿入し、さらにレンズを色彩と水晶体の間に移植(インプラント)します。その行程からインプラントコンタクトレンズ(ICL)と名付けられています。通常のコンタクトレンズは角膜の上に置くため肉眼で確認することができますが、ICLはインプラントされているため、肉眼では確認できません。


眼を切り開くのは怖いですが、将来眼中レンズが当たり前になるときが来るのかもしれませんね。